「毎日練習しているのに全然上手くならない」と感じたことはありませんか?私もそういう時期がありました。その原因を突き詰めていくと、ある共通した問題に気づきました。それは「失敗した時に、何が原因で失敗したのか分からない練習をしている」ということです。
上達しない練習の典型例
具体的な例を挙げます。振りのある球(手球を横に動かして的球に当てるショット)の練習をする時、遠くに的球を置いて練習することがあります。
この時、ミスをした場合に2つの原因が考えられます。
- 狙っている場所(エイム)が間違っていた
- 狙いは合っていたが、狙った通りにキューを出せなかった(ストローク)
距離が遠すぎると、この2つのどちらが原因なのかが全く分かりません。「なんとなくミスした」という感覚だけが残り、次に何を修正すればいいかが見えてこないのです。
上達する練習の考え方
1変数ずつ練習する
先ほどの振りの練習であれば、まず近い距離から始めることが大切です。近い距離なら、ミスをした時に「狙いは合っていたのにキューがブレた」「ストロークは良かったけど狙いがズレていた」というように、原因を切り分けやすくなります。
近い距離で安定して入るようになってから、少しずつ距離を伸ばしていく。これが正しい練習の順序です。
失敗した直後に原因を考える
ミスをした後にすぐ次の球を打ち始めるのはもったいないです。一度キューを置いて「今のミスはなぜ起きたか」を30秒でいいので考えましょう。狙いの問題か、ストロークの問題か、力加減の問題か。原因を言語化する習慣をつけることで、同じミスを繰り返しにくくなります。
シンプルな配置で基礎を固める
センターショット(手球と的球をテーブルの中心線上に並べて打つ)は、ビリヤードの基礎中の基礎です。これが安定して入らないうちは、複雑な配置の練習をしても意味がありません。まずシンプルな配置を完璧にすることが、遠回りのようで実は一番の近道です。
練習メニューの組み立て方
① ウォームアップ:センターショット(15分)
毎回同じ場所から同じ配置で打つことで、その日のコンディションを把握できます。「今日は右にブレやすい」など、自分の状態を知ることができます。
② メイン練習:課題を1つに絞る(30分)
「今日は短クッションからの薄い球」「今日は振りの球を近距離から」というように、1回の練習で取り組む課題を1つに絞ります。複数の課題を同時にやろうとすると、どれも中途半端になります。
③ 取り切り練習(15分)
実戦を意識した取り切り練習で締めます。ただし取り切れなかった時も「なぜ取り切れなかったか」を必ず考えること。
練習の質を上げるための記録
練習の成果を記録しておくと、自分の成長が見えて モチベーション維持にもなります。「センターショット10球中何球入ったか」「取り切り成功率」など、数字で記録できるものをつけてみましょう。
まとめ
- 失敗した原因が分からない練習は上達しない
- 振りの練習は近い距離から始めて原因を特定しやすくする
- ミス直後に原因を言語化する習慣をつける
- シンプルな配置の精度を高めることが上達の近道
- 1回の練習で課題は1つに絞る