ビリヤードのルールは意外と複雑です。練習ではあまり気にしないような細かいルールが、試合の場では致命的なミスになることがあります。今回はJPAリーグの地方大会での実体験をもとに、知らずにやってしまいがちなファールについて解説します。
地方大会での苦い経験
JPAの地方大会での出来事です。接戦の末、ついに9番ボールをポケットしました。「やった!」と思った瞬間、まだ手玉がテーブル上を転がっていました。
そのとき、何気なく手玉に手を伸ばしてしまったのです。次のラックの準備をしようとしたのか、無意識の行動でした。すると相手チームのメンバーから「ファールです」と指摘が入りました。
「え?9番は入ったのに?」と最初は状況が飲み込めませんでした。しかし指摘は正しかったのです。手玉がまだ動いている間に触れてしまったことで、ファールと判定されました。そのファールによって相手に手玉の自由配置(フリーボール)が与えられ、9番ボールを再配置されて沈められてしまいました。
この1プレーが試合の流れを変え、結果として負けてしまいました。チームメンバーに申し訳ない気持ちと、悔しさで胸がいっぱいでした。
なぜファールになるのか
ビリヤードではすべてのボールが完全に静止するまで、プレイヤーはボールに触れてはいけません。9番ボールがポケットに入った瞬間に勝利が確定するように思えますが、手玉が動いている間はまだプレーが終わっていないのです。
手玉に触れてしまうと「ボールインハンド(フリーボール)」が相手に与えられます。9ボールでは9番ボールが絡む場面でのファールは特に致命的で、相手に大きなアドバンテージを与えてしまいます。
試合中に意外と起きやすいファール
この経験をきっかけに、試合中に無意識にやってしまいがちなファールをまとめました。
① ボールが動いている間に触れる
上記の体験談がまさにこれです。勝利を確信した瞬間や、次のラックの準備をしようとした時に起こりやすいです。全てのボールが完全に静止するまで待ちましょう。
② ジャンプキュー・マッセを無断で使う
JPAリーグでは会場によってジャンプキューやマッセ(キューを立てて打つショット)が禁止されている場合があります。事前に確認しておきましょう。
③ 手玉を2度撞きしてしまう(ダブルヒット)
的球に近い位置から打つ際、キューが手玉に2回当たってしまうダブルヒット。意識していないと気づかないことも多いですが、相手から指摘されることがあります。
④ フットアウト(手玉の台外への飛び出し)
ブレイクショットなどで手玉がテーブル外に飛び出してしまうファール。ブレイクを強く打ちすぎる時に起こりがちです。
⑤ 3ファール連続によるゲームロス
JPAの9ボールでは、同一ゲーム内で3回連続ファールをするとゲームロスになります。ただし2回目のファールの前に相手が警告を出す必要があります。知らないと損をするルールです。
ルールをしっかり覚えることの大切さ
あの地方大会での経験以来、試合中はどんなに興奮していても、全てのボールが止まるまで絶対に手を出さないようにしています。また、細かいルールを改めて勉強し直しました。
ビリヤードは技術だけでなく、ルールの知識も勝敗に直結します。練習の中でルールも意識する習慣をつけておくことが、試合での痛いミスを防ぐ一番の対策です。
スコア管理で試合を振り返ろう
試合後にスコアを振り返ることで、どの場面でミスが起きやすいかを分析できます。当サイトのJPAスコアアプリでは、ファールや無効球の記録もできます。
まとめ
- 全てのボールが静止するまでボールに触れてはいけない
- 9番が入った後でも手玉が動いている間はファールになる
- ファールはゲームの流れを一瞬で変える
- 細かいルールを事前に把握しておくことが大切
- 3ファール連続でゲームロスになるルールも要注意